~贈与税のしくみと生前贈与対策を税理士が解説~

 

1 贈与税とは
贈与税とは、個人から財産をもらったときにかかる税金です。
例えば、
・親から子へお金
・不動産の名義変更
・株式の贈与
などが対象になります。

 

2 贈与税はいくらからかかる?
贈与税には、基礎控除があります。

基礎控除:年間110万円

つまり、1年間にもらった財産が110万円以下なら贈与税はかかりません。

 

3 贈与税の税率
贈与税は累進課税です。
つまり、贈与額が多いほど税率が高くなります。

基礎控除後の課税価格 18歳以上の者が直系尊属から贈与を受けた場合(特例税率) 左記以外の贈与の税率(一般税率)
税率 控除額 税率 控除額
200万円以下 10% 10%
300万円以下 15% 10万円 15% 10万円
400万円以下 20% 25万円
600万円以下 20% 30万円 30% 65万円
1000万円以下 30% 90万円 40% 125万円
1500万円以下 40% 190万円 45% 175万円
3000万円以下 45% 265万円 50% 250万円
4500万円以下 50% 415万円 55% 400万円
4500万円超 55% 640万円

 

4 贈与税の申告期限
贈与税の申告期限は、翌年3月15日です。
例)2026年中の贈与⇒2027年3月15日までに申告

 

5 生前贈与とは
生前贈与とは、亡くなる前に財産を贈与することです。
目的は、相続税対策です。

 

6 生前贈与のメリット
生前贈与には次のメリットがあります。

①相続税を減らせる:財産を減らすことで相続税が減ります
②相続トラブル防止:生前に財産分けを決められます
③財産を早く渡せる:子や孫の住宅資金教育費として使えます

 

7 生前贈与の代表的な方法
【暦年贈与】(最も一般的)
毎年110万円以内で贈与する方法です。
例)毎年110万円 × 10年=1100万円
税金ゼロで移転できます。

【相続時精算課税制度】
特別制度として、「2500万円まで贈与税ゼロ」で贈与できるという制度があります。
ただし、相続発生時においては、その贈与がなかったものとして相続財産に加算し、相続税の精算を行う必要があります。

【住宅資金贈与】
親から子へ住宅資金を贈与する場合、最大1000万円非課税になる制度があります。

【教育資金贈与】
祖父母から孫へ教育資金を贈与すると、最大1500万円非課税です。

 

8 生前贈与の注意点
贈与には注意点もあります。
【名義預金】
子名義でも、親が管理していると贈与と認められません

【相続前贈与加算】
亡くなる前の贈与は相続財産に加算される場合があります。

 

9 生前贈与チェック
次に当てはまる方は、生前贈与の検討がおすすめです。
□ 不動産がある
□ 預金5000万円以上
□ 相続人が少ない
□ 将来相続税がかかる可能性

 

10 税理士に相談すべき理由
生前贈与は、安易な考えでやり方を間違えると、
・贈与否認
・税務調査
・相続税増加
のリスクがあります。
そのため、相続税・贈与税に詳しい税理士に相談しながら進めることが重要です。

当事務所では、
・相続税試算
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